社会主義と哲学

ジョルジュ・ソレルへの書簡

ヨーロッパ・マルクス主義を理解する、格好の古典的文献

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著者 アントニオ・ラブリオラ
小原 耕一
渡部 實
ジャンル 人文・歴史  > 哲学・思想
出版年月日 2011/05/31
書店発売日 2011/05/31
ISBN 9784886836953
判型・ページ数 B6・363ページ
定価 3,300円(税込)
在庫 在庫あり
内容紹介
目次

〈ラブリオーラ著『新訳・唯物史観概説』(『思想は空から降ってはこない』)が2010年2月末、同時代社より刊行されてから一年有余がすぎました。この訳書には第一論考「共産主義者のマニフェストを記念して」および第二論考「史的唯物論について――予備的考察」が収められていますが、このたびこの『唯物史観概説』の続編に相当する『社会主義と哲学』を刊行することになりました。
2010年9月11日には小規模ながら「アントニオ・ラブリオーラと現代――マルクス復活の時代に『唯物史観概説』を読む」(主催:トロツキー研究所、東京グラムシ会、後援:社会理論学会、同時代社)が東京で開催され、ラブリオーラへの関心と議論も徐々に高まりつつあります。
 今回刊行する『社会主義と哲学』は、一九世紀末の「マルクス主義の危機」論争という枠組みを超えて、「まだ端緒についたばかりで、これから多くの展開を必要としている」(「史的唯物論について――予備的考察」第一章)とラブリオーラ本人が述べた史的唯物論に内在する潜在的可能性を、古くは古代ギリシャ哲学から一九世紀末にかけて主としてヨーロッパに展開された諸思想潮流の批判・継承・発展において掘り起こすことを基本的射程としているところに大きな特徴があるといえるでしょう。いいかえれば、ヘーゲリアンからマルクシアンへ「飛躍」するラブリオーラの弁証法的な思考過程の中に、従来視野の外に置かれがちであったヨーロッパ・マルクス主義の「奥行きの深さ、思想的相続遺産の多面性」を理解しようとするためには格好の古典的文献の一つともいえるでしょう。その意味で、『社会主義と哲学』は、百年余りの時をへた現代においても、重層的・複合的な発展をとげたラブリオーラの哲学思想が私たちの共感を呼び起こすにちがいない、と私たちは確信し、この共感をできるだけ多くの人たちと共有したいと念じています〉(「刊行にあたって」より)

第二版への序文
社会主義と哲学 G・ソレルへの書簡
 第一書簡
 第二書簡
 第三書簡
 第四書簡
 第五書簡
 第六書簡
 第七書簡
 第八書簡
 第九書簡
 第十書簡
附録
1フランス語版『社会主義と哲学』へのA・ラブリオーラの補遺(第十一書簡)
2フランス語版『唯物史観概説』へのG・ソレルの序文
3フランス語版『社会主義と哲学』へのA・ラブリオーラの序言
4マルクス主義の危機について
5歴史・歴史哲学・社会学および史的唯物論
[解題]『社会主義と哲学』新訳刊行にあたって 小原耕一・田畑稔
社会主義と哲学

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