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泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい

泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい

ネット世界を騒然とさせた小沢論、待望の書籍化!

著者 世川 行介
ジャンル 政治・経済・教育 > 政治入門
出版年月日 2010/08/24
ISBN 9784886836816
判型・ページ数 B6・324ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 在庫あり
 

目次

独白(一)――二〇一〇年一月
 急変する世界●敗北の歴史(一)  
  敗北の初め・経世会分裂劇
  「新生党」結党
独白(二)
 傲慢な小沢●敗北の歴史(二)
    細川非自民連立内閣
  公明党と小沢一郎
  再びの敗北・細川政権崩壊
独白(三)
 欲望というドラマ●敗北の歴史(三)
    羽田政権崩壊
  醜い日本・「自社さきがけ政権」
独白(四)
 孤独な後退戦●敗北の歴史(四)
    盟友決別
  小沢一郎の後退戦
  竹下登の逆襲
  新進党解党
独白(五)
 敗れ続ける小沢一郎●敗北の歴史(五)
     自由党結党
  罠
  二見伸明をつぶせ
  追いつめられて
 小沢一郎の栄光
  自由党六五八万票の驚愕
  無言の知
 二つの〈父性〉●敗北の歴史(六)
    「加藤の乱」と浮遊層
  立ちはだかった男
独白(六)
 夢の成就●敗北の歴史(七)
    民由合併
  小沢民主党の躍進
  小沢一郎を追放せよ
  政権交代選挙
 小沢一郎という〈悲劇〉●敗北の歴史(八)
    小沢一郎抹殺キャンペーン
  ユ ダ
  ロッキード事件という不幸
  小沢一郎という〈悲劇〉
最後の独白――二〇一〇年六月

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内容説明

「こんなにも罵詈雑言や中傷誹謗ばかり浴びせられては、
 いかにも小沢一郎が不憫であるし、
 同時代を生きる僕たちが、なさけない」

〈最古参の角栄門下生の思いはどうか? 小沢さんと同じ昭和44年に初当選した元首相、羽田孜さんを衆院議員会館に訪ねた。2年前に脳血栓が見つかり、言葉と体が思うにまかせない。真新しい部屋には黄ばんだ角さんの大きな写真。72年の自民党総裁選のとき、ホテルニューオータニに陣取った角さんの選対本部に掲げられていたものだとか。「縁起がいいから、持ってきたんだ」

 一寸先は闇の永田町、時にたもとを分かつなど紆余曲折はあったものの、小沢さんとは40年来の盟友である。「政権交代が実現し、衆院本会議場での首相指名のとき、よろけるぼくの手を引いて投票箱まで導いてくれた。そんなことをする男じゃなかったから。田中のオヤジさんがいたら、小沢に言ってただろうなあ。『とうとうお前の番が来たな』って」。その遠くを見つめる目がちょっとセンチメンタルに潤んだ。そして、こうもらした。「一番、小沢を可愛がっていたママが亡くなってしまったんだよなあ」
 ママとは、角さんの秘書で「越山会の女王」の異名をとった佐藤昭子さん。3月11日に他界した。享年81。病院に駆けつけた小沢さんは「ママ、長い間お世話になったね」と涙を流したと伝えられる。角さん没後1年の94年暮れ、佐藤さんにインタビューしたことがある。小沢さんを「いっちゃん」、羽田さんを「つとむちゃん」と呼び、「田中の思想、手腕を全部勉強してきた彼らが、お互いの力を持ちよって、国家、国民のためにひとつになって結束し、国民の負託に応えてほしい。それが私の唯一の夢です」。


 1冊の本がある。「泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい」(同時代社)。小沢さんが羽田事務所に代表選出馬のあいさつに立ち寄ったとき、刊行されたばかりのこの本が話題になった。羽田さんの独白を交えた、いささか文学的においのする小沢論である。著者の世川行介さんは自称、放浪作家。「日本中から罵詈雑言を浴びせられては小沢一郎がふびんだし、同時代を生きる僕たちも情けなくて」。徹底した小沢擁護論だが、底流にあるのは見果てぬ夢を追い求める男のロマンである〉
(「特集ワイド:民主党代表選に見え隠れ 角栄待望論の幻影」毎日新聞2010年9月16日付夕刊)

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