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最後の剣聖 羽賀凖一  新刊

最後の剣聖 羽賀凖一

昭和初期その剛剣と無類の強さで天才の名をほしいままにした伝説の剣客・羽賀凖一本格評伝。

著者 近藤 典彦
ジャンル 文芸
文芸 > 文学・エッセイ
出版年月日 2015/03/10
ISBN 9784886837745
判型・ページ数 A5・448ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 羽賀凖一先生との出会いと感動   大石純正
 半世紀遅れの片思い   小栗敬太郎

第一章 羽賀先生の初印象
第二章 夢は剣道日本一
   ●生いたち
   ●中山博道を慕って東京へ
   ●この強情っぱりめ
   ●二度目の喀血、呼吸にとりくむ
   ●若手日本一の栄光
   ●天下無敵の季節
   ●倨傲・毒舌の果てに
第三章 朝鮮時代―剣道極意の追究
   ●増田道義の庇護のもとへ
   ●お胴を切る剣道
   ●京城帝大予科師範として
   ●剣道書と取り組む
   ●試合を棄てる
   ●博道と凖一と清
   ●日中戦争・軍国主義と剣道
第四章 戦場の剣客――凖一の日記を読む
   ●日記「宇品から呂宋ツゲガラオ迄」
   ●本が読みたい
   ●船上で五輪書を読む
   ●上官の腐敗、可愛い子猫
   ●戦場ルソン島上陸、マニラへ
   ●爆撃下の剣豪
   ●増田閣下への忠誠
   ●バヨンボンに到着
   ●ツゲガラオにて
   ●フィリピン脱出
第五章 空襲下の修行
   ●有信館で内弟子になる
   ●居合直伝秘話
   ●博道直伝というなぞ
   ●直伝のなぞを解く
   ●終戦直後の修行
第六章 敗戦下剣道の復活に奮闘
   ●数世紀前の剣の使術
   ●奮闘、剣道復活のために
   ●工務店に就職
   ●剣道に迷い生ず
   ●武徳会の解散
   ●宮本武蔵は剣聖に非ず
   ●同志たちとともに
第七章 剣道大悟の日
   ●心法という課題
   ●剛剣復活
   ●増田宛凖一断簡
   ●凖一宛て増田書簡
   ●一刀斉先生剣法書そして大悟
第八章 復活した戦後剣道と羽賀凖一
   ●剣道の復活
   ●剣道スポーツ化の奔流
   ●博道との微妙な葛藤
第九章 羽賀凖一に道場が! 
   ●大石純正弟子になる
   ●朝稽古の会誕生秘話
   ●若い弟子たちに恵まれて
   ●「なぜ正座は必要か」
第十章 剣道を論ず
   ●「全日本東西対抗剣道見たままの記」
   ●「剣道の伝書と呼吸」
   ●「剣道の学び方」
   ●居合と剣道の不可分を論ず
   ●「軟式剣道批判」
   ●「修行の跡」―学校剣道への提言
   ●(承前)わが「修行の跡」
   ●「剣道上達のこつ」
第十一章 中大組から法大組へ
   ●五人掛け
   ●植芝盛平・森寅雄の居合観
   ●凖一と東大剣道部
   ●「五味康祐氏の『現代剣法奥儀』に反論する」
第十二章 居合を論ず
   ●「居合とはなにか」
   ●「居合学びの奥義」
   ●植芝盛平と羽賀凖一
   ●「道の跡」
第十三章 倦むことなく道を説く
   ●「剣道入門階梯」
   ●東大剣道部の飛躍
   ●幻の高段者剣道講習会
第十四章 王貞治らに打撃指南
   ●巨人軍コーチ荒川博入門
   ●面打ち体当たり
   ●「呼吸論」
   ●榎本喜八・王貞治ら入門
   ●王貞治打撃開眼
第十五章 羽賀凖一と一刀流
   ●羽賀剣道の深淵
   ●芝浦工大師範として
   ●講談社野間道場にて
   ●師伊藤一刀斎
第十六章 長逝
   ●先生に異状が
   ●羽賀先生が倒れた!
   ●長逝
   ●羽賀先生の死因について
第十七章 羽賀一門その後
   ●一橋剣友会(一剣会)羽賀道場
   ●三戒舎
   ●日本剣道協会
   ●練誠館道場

 主な参考文献
 あとがき

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内容説明

「剣道界の麒麟児」とうたわれ、昭和初期その剛剣と無類の強さで天才の名をほしいままにした羽賀凖一。戦後は剣道の復活に奮闘し、己の稽古と後進の指導に専念した。その剣は「正しい姿勢・正しい呼吸」に発し、ここに帰る。伝説の剣客・羽賀凖一本格評伝。

 

「羽賀凖一は高い境地に到達することのできた稀にのみあらわれる剣道家であった。同時代に輩出したほとんどの剣道家たちとも類を異にする剣道家であった。石は磨かれてその性をあらわす。くずれてしまうものもある。何の美しさも現わさぬものもある。赤く輝くものもある。猫の眼のように妖しい光を湛えているものもある。深い淵のように碧色を沈めているものもある。そして羽賀凖一は金剛石であった。時の経過がその表面を風化させてその本性をいっそう見分けにくくする前に、私は羽賀凖一という金剛石の、そのほんの一部分を磨きだしておきたいと思う。私があまりに非力であるゆえに磨き出しうるのはわずかなわずかな部分にすぎない。あのありがたい稽古の日々を思い、あのご恩に報いるために、私は微力を尽くしたい」(「第一章 羽賀先生の初印象」より)

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