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海底の紙ひこうき  新刊

海底の紙ひこうき

炭鉱夫の誇りを娘に語る父。そんな父を尊敬する少女。1963年11月9日の三池炭鉱三川鉱炭塵爆発事故は二人の関係を一変させた。

著者 東川 絹子
原田 健太郎
ジャンル 児童書・絵本
出版年月日 2018/11/01
ISBN 9784886838476
判型・ページ数 A4変・28ページ
定価 本体1,852円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

炭鉱夫の誇りを娘に語る父。そんな父を尊敬する少女。1963年11月9日の三池炭鉱三川鉱炭塵爆発事故は二人の関係を一変させた。一酸化炭素が充満した坑内で父親は低酸素による高次脳機能障害になったのだった…。
高次脳機能障害の患者さんと家族の問題を静かに問いかける絵本が誕生しました。

「この絵本にでてくる三井三池炭鉱は、福岡県大牟田と熊本県荒尾にまたがる日本最大のそして最も良質の石炭を産出する炭鉱でした。1963年11月9日、海底から地上に運び上げる炭車の軌道につもった炭塵が発火・爆発した事故は、死者458人、CO患者839人の犠牲を出す戦後最大の労災事故でした。
 CO患者とは、爆発で一酸化炭素(CO)ガスが坑内に充満し、低酸素になり、高次脳機能障害になった方たちです。交通事故や脳卒中などで同じように脳が損傷されると、記憶能力の障害、集中力や考える力の障害、行動の異常がおこります。1963年当時は、脳の損傷を正確にみるMRIなどの機会がなく、手探りのリハビリと治療に、ご家族の方たちも大変ご苦労されました。
 1997年3月、三池炭鉱は国のエネルギーの石炭から石油への転換政策により、閉山されました。海底600メートルを掘り進むために人工島を4個つくり、まだ2億トン(あと50年は掘り出せるといわれた)の埋蔵量を残したまま、コンピューター制御の世界最新の機械類を水没させての閉山でした。
 爆発事故から半世紀を経て、CO中毒100人近くの患者さんと家族の皆さんは、自分たちの治療とリハビリ経験を活かせるよう、地域に開かれた〈高次脳機能障害専門病院〉の設置を願っておられます。
 この絵本は作者の高校の同級生のご両親のエピソードをもとに作りました。一つひとつのエピソードは全て真実です」(東川絹子)

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