環境破壊・格差・貧困・分断・不平等・憎悪……
いま、世界の各地で「もうたくさんだ!」の「叫び」が満ち溢れている。
では世界を変えるために、どうするか? 選挙を通じて、あるいは武器を取ってでも、国家権力を握ることが必要不可欠だと考えてきた〈革命派〉に衝撃を与え、世界中で論争を巻き起こした話題の書、復刊!
「この本の狙いは、革命についての論議、革命が二一世紀にもっている意味をめぐる論議の扉を開くことにあります。……それは、世界中の反資本主義運動のなかで考え直されている問題なのです。国家権力という考え方をやめて、権力を取らずに世界を変えることが必要だといっているのは、叛逆の運動そのものなのです。しかし、それは道理に合わないことです。権力を取らずに世界を変えるなんて、どうやったらできるというのでしょうか。この本は、この明らかに不合理なことを追究した本です。それがどんなに不合理に思われても、私たちはこの問題を避けて通ることはできないのです」(ジョン・ホロウェイ「日本の読者のみなさんへ」より)