2010年2月発行
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『思想は空から降ってはこない
―新訳・唯物史観概説』
アントニオ・ラブリオーラ/著 小原耕一・渡部 實/訳
四六上製 316頁 定価(本体3000円+税)
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若き日のレーニンやトロツキーに大きな感動を与え、グラムシは「ラブリオーラの哲学的な問題提起を圧倒的地位にまで引き上げること」を訴えた。名著新訳。
[第一論考] 共産主義者のマニフェストを記念して
[第二論考] 史的唯物論について―予備的考察
第1章 唯物史観とヴェルバリスモの陥穽
第2章 歴史過程の客観的説明としての史的唯物論
第3章 史的唯物論とイデオロギー的《外皮》
第4章 歴史を自然に従わせるとは何か
第5章 歴史決定論と諸階級の心理学
第6章 史的唯物論と歴史的諸要因の歴史学
第7章 思想は空から降ってはこない
第8章 史的唯物論と国家および法の起源
第9章 中間的な要約
第10章 モラル、芸術、宗教および科学
第11章 史的唯物論と経済史および歴史経済学
第12章 進歩とは何か―経済学批判から歴史の弁証法へ
[訳者解題] アントニオ・ラブリオーラ「史的唯物論」研究によせて
小原 耕一
はじめに
(一)「ヘーゲリアンからマルクシアンへの飛躍」
(二)エンゲルスとの交友関係
(三)エンゲルスへの問題提起
(四)若き日のレーニン、トロツキーと『唯物史観概説』との出逢い
(五)ラブリオーラと「マルクス主義の危機」論争
(六)ラブリオーラとクローチェ、ジェンティーレ
(七)ラブリオーラとマルクス主義の再検討
(八)ラブリオーラとグラムシ
(九)ラブリオーラ、レーニン、グラムシと『経済学批判序言』(マルクス)
(十)「社会革命の理論」としての「史的唯物論」
[第一論考から]
「批判的共産主義――これがその本当の名前であり、そのような学説としてこれ以上正確な名前はない――は、[中略]日毎の生活の物質的利害にかかわる現実の対立関係を、形而上学的な煩瑣な議論とか、病的な感情にもとづく省察とか、あるいはまた宗教的な観照とかで言い表すことはなかった。[中略]批判的共産主義は、その一つひとつの部分が調和のとれた形で仕上げられた図面にもとづいて将来社会を構築したのではない。……」。
「この歴史観は、プロレタリアートの本能的な意識において、またプロレタリアートの突然の熱狂的な運動において、革命の本来備わっている内在的な必然性を認識した行為において、多少とも明確にあらわれた、あの新しい社会革命の必要性を理論にまで引き上げることによって、革命それ自体の考え方を変えたのである。……」。
[第二論考から]
「思想は空から降ってはこない。我われは夢の中で天の恵みを受け取るわけではない。
ここで今予備的な検討と説明をくわえている当の歴史理論を最終的に産み出したところの、思考方法における転換は、幾多の重要な政治-経済的革命が起こったまさにこの人間の発展の時代に、初めはゆっくりと、その後はますます加速しておこってきた。いいかえれば、この時代というのは、いわゆる自由主義的[liberale]な政治形態の面だけでなく、プロレタリア大衆にたいする資本の支配によって出来上がったその時代の基部を注意深く調べてみるならば、無秩序な生産の時代でもあった。新しい思考方法の考案も含めて、この思考における転換は、新しい《生》の経験を一歩一歩反映させてきた。この転換は、最近の二百年間に起こった諸々の革命的激変のなかで、その転換の直接的な諸条件についての実際の正確な意識が獲得されてくるにつれて、神話的、神秘的、宗教的な《外皮》を徐々に脱ぎ捨てるようになってきたが、同じようにして、この《生》を要約し理論化する思考もまた、神学的および形而上学的な建前を脱ぎ捨て、しまいには……散文的な主張に逃避してしまうようになった。……」。(第七章)
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【新刊情報】
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2010年1月発行
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『核なき世界へ』
岩垂 弘/著
四六並製 256頁 定価(本体1900円+税)
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日米密約<核の傘>から離脱し、核廃絶に向けて一歩踏み出す好機がきた!
日本は<唯一の被爆国>ではない。ヒバクシャは地球の規模で生まれている。
〈世界は「核兵器のない世界」を目指して動き出した。核兵器が開発されてから六四年。地球上に初めて芽生えた新しい動きだ。かつての米ソ二大核超大国による果てしない核軍拡競争を見てきた者には、信じがたいほどの大変化である。……
核兵器廃絶運動も世代交代が進み、運動の歴史を知らない人たちが増えている。日本の運動が世界の運動の中でどんな位置を占めてきたか、運動の実態はどんなものであったか、日本の運動が克服しなくてはならない課題はなにか。そんな点を考える上で参考にしてほしい、という願いから、本書をまとめた〉(「はじめに」より)
〈主な内容〉
(1) 原水禁運動を追い続けて
(2) 第五福竜丸保存のために
(3) <沖縄>について考える
(4) 護憲運動の現状と課題
(5) 反核・反戦・平和に生きた人びと
書評「長野日報」2010年2月26日
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2009年12月発行
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『創られた天皇制
――近現代天皇政治心理史研究:戦争責任・A級戦犯・靖国神社』
裴富吉/著
A5並製 488頁 定価(本体4800円+税)
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「近現代天皇制=意図をもって製作された〈創造物〉」とする視点から、その裏史、外史、野史にも視野を広げ、〈民主主義国家日本〉における、天皇・天皇制存在改革の途を探る。
「靖国参拝」を基底にした政治心理史的研究の書。
「本書は、一九世紀後半〜二〇世紀前半、欧米を後追いする格好で亜流帝国主義を発進させた日本帝国の終焉によって、つまり、第二次世界大戦〔アジア‐太平洋戦争〕後における新しい「日本国」の民主化体制のもとに遺された
(イ)旧体制的要因「昭和天皇〈裕仁〉:天皇制」を主軸にし、
(ロ)彼にまつわる政治心理史的な諸問題を、
(ハ)靖国神社に合祀されたA級戦犯という霊的存在
を媒介に、日本の天皇・天皇制史問題を幅広く考察しようとするものである。
要は、本書の目的は、昭和の戦時‐戦後期における靖国神社史の戦責関連問題に直接した「天皇‐天皇制」の本質的課題を、今日的な見地よりとりあげ、将来における関連問題も議論する。なかでも、その議論の焦点が合わせられるのは、明治期の日本帝国において創られてきた「天皇・天皇制の存続可否」問題である」
(「第一章 問題意識―なにを論じるのか―」より)
〈主な内容〉
第一章 問題意識―なにを論じるのか―
第二章 稲垣久和『靖国神社「解放」論』二〇〇六年
第三章 A級戦犯問題
第四章 天皇の参拝問題
第五章 昭和天皇の戦前‐戦中‐戦後
第六章 昭和天皇
第七章 明治天皇
第八章 平成天皇
第九章 天皇陵の歴史と本質
第一〇章 天皇制の現在
第一一章 天皇制の根柢問題
第一二章 天皇制と靖国参拝
第一三章 新世紀の天皇制
第一四章 天皇制問題の正史と外史
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2009年12月発行
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『シルクロードの〈青の都〉に暮らす
――サマルカンド随想録』
胡口靖夫/著(ウズベキスタン・サマルカンド国立外国語大学教授)
四六並製 288頁 カラー口絵 定価(本体1900円+税)
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〈ウズベキスタン〉ってご存じですか?
暮らしてみて見えたこと、分かったこと――
自然・イスラーム文化・遺跡・歴史・教育、
そして生活事情のすべて。
〈蒸し暑くじっとしていても汗が吹き出す酷暑の日本から、気温は高いが空気が乾燥しているので木陰の涼しいウズベキスタンに着くと私はほっとする。ことにサマルカンドは、パミール高原の涼しい風と豊富な冷たい水が流れ込み、街路樹が茂っているおかげで最も過ごしやすい。ティムール(一三三六〜一四〇五)が、中央アジアに広大な版図をもつティムール帝国を樹立したときその都に定めたのは、暮らしてみるとじつに賢明であったことがよくわかる。
サマルカンドとは、「人々が出会う場所」という意味で、シルクロード交易の主要拠点として繁栄し、古くから〈青の都〉、あるいは〈東方の真珠〉という異名をとるほど美しい街として賞賛されてきた。また〈文明の十字路〉として二〇〇一年に世界遺産に登録された〉(「まえがき」より)
〈主な内容〉
第一章 ウズベキスタンと現代の日本
第二章 街と人と暮らし
第三章 文化と教育
第四章 イスラーム教とソ連時代のウズベキスタン
第五章 シルクロードをめぐって
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2009年11月発行
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『誰も切らない、分けない経済
――時代を変える社会的企業』
編著:共生型経済推進フォーラム
企画:柏井宏之・境 毅
協力:近畿ろうきん地域共生推進室
A5並製 288頁 定価(本体2000円+税)
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◎本書を推薦します◎
福田衣里子(民主党 衆議院議員)
《命には一寸の差もない。
命に線引きをし、切り捨てる。何故、こんな冷たい社会になってしまったのか。私たちは歯を食いしばって生きてきたはず。政治とは、時に多くの命を奪います。しかし、多くの命を救うのもまた政治。抱える苦悩や理不尽の中、懸命に生きる方々を支える、社会的事業の試みに希望を感じます》
新たな労働・福祉の仕組みづくりは、着実な一歩を進めている。
丹念な聞き取り調査から明らかになった、社会的企業モデルケースの実像。
二つのシンポジウム「反貧困キャラバン連帯」「誰も切らない経済を地域に創る」全報告。
政権交代が実現したいま、本書は、現場から発信された政策提言の書でもある。
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兵士の命より一枚の軍用地図が重い時代があった。
2009年10月発行
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『対外軍用秘密地図のための潜入盗測
――外邦測量・村上手帳の研究』
第一編「外邦図」はどのように作られたか
牛越国昭(李国昭)/著
A5並製 定価(本体5000円+税)
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井出孫六氏すいせん!
〈一九世紀初頭、「大日本沿海與地全図」を作った伊能忠敬の故事は教科書にも載っているというのに、明治から昭和戦争期の地図史は旧陸軍参謀本部の奥に秘められたままだ。本書は一測量手の残した厖大な日記を手がかりに恐るべき外邦図作製の実態に肉迫し、地図史のみならずこの国の近代史の書き替えに迫っていく。〉
【第一編の主な内容】
第一章 日本の近現代地図政策の特質
第二章 参謀本部将校派遣制度と朝鮮・中国の軍用地図
第三章 「外邦図」――侵略戦争のための対外軍用秘密地図
第四章 臨時測図部創設の意義―外邦測量の本格展開
第五章 甲午日中戦争時臨時測図部による測図活動
第六章 甲午日中・日露戦争間期の秘密測量
第七章 日露戦争と臨時測図部の活動
第八章 臨時測図部の一九〇七年新編成
第九章 〇七年体制の破綻と完全な潜入秘密測量体制への移行
書評「図書新聞」2009年12月12日号
書評:『潜入盗測:外邦測量・村上手帳の研究』を読む/山田正行
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2009年9月発行
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『ぼくと「未帰還兵」との2年8ヶ月
――「花と兵隊」制作ノート』
松林要樹/著(映画監督)
四六並製 256頁 定価(本体1600円+税)
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地獄のビルマ戦線を生きぬいた元日本兵。
なぜ、現地での生活を選んだのか?
彼らの生きた人生は一体どういうものだったか?
ドキュメンタリー映画「花と兵隊」の監督によるもうひとつの「戦後」の記録
〈六十余年前、何の情報もない異国で、その土地の名前すら教えられず、祖国に顧みられることなく、屍となった兵隊たちがいた。兵隊たちは、二〇日分の食料をカタツムリのように背負わされ、補給もままならない状態で東インドに攻め行った。無謀な作戦として有名なインパール作戦である。インパール作戦を含めたビルマ戦線には、三三万もの日本の将兵が送り込まれ、戦没者は一九万人にも達する。そのほとんどが、物資の補給もなく、飢えと風土病で死んだ。
その地獄の戦場を経験した兵隊で、戦後も日本に還らずに、かの地に根を張った「未帰還兵」の存在を知った。「未帰還兵」とは、映画監督・今村昌平が一九七〇年代に作った名前であり、敗戦後、日本に帰還せず、現地で生活をした日本兵のこと指す言葉である。未帰還兵は、戦前の日本の教育を受け、戦後日本の発展をはるか南方から眺めた。戦前のままで止まっている彼らの日本の記憶、価値観、家族。年をとるごとに募ってゆく日本に対する思い。ぼくは、彼らの生きた人生が一体どういうものだったのか、知りたいと強く思った。
二〇〇六年一一月から二〇〇九年七月までの二年八ヶ月、タイ国内で泰緬国境付近やバンコク市内に暮らす六名の未帰還兵の家々を訪ね歩き、幾晩も彼らの家に泊まり込み取材を続け、今は八〇代後半から九〇代前半にさしかかる未帰還兵を追った「花と兵隊」という記録映画を作った。この本は映画の制作日誌といっていい〉(「まえがき」より)
【主な内容】
第一章 「未帰還兵」とぼく
第二章 藤田松吉との出会い――「花と兵隊」製作へ
第三章 タイ・ビルマ国境――坂井勇と中野弥一郎
第四章 戦犯、泰緬鉄道、逃亡兵
第五章 帰還将兵と残留兵と
第六章 土地に根を張り生き残る
第七章 最終取材
エピローグ
映画「花と兵隊」公式HP
http://www.hanatoheitai.jp/
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2009年9月発行
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『教育学としての教育行政=制度研究』
黒崎 勲/著
四六上製 256頁 定価(本体2500円+税)
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戦後教育を支えてきた2大言説
――「戦後教育学」と「国民の教育権論」の
批判的受容と新たなる展開の試み。
〈なにより気にかかったのは、現在の教育学の蓄積が「戦後教育学」という言葉で総称され、一括されてそれらが閉鎖性、「戦後革新」との癒着などと取り沙汰されていることである。戦後六〇年を越える教育学研究の歴史的展開の全体を戦後教育学とよぶのであれば、それは多様で異質なアプローチの集合である。その分岐する学説の幾重にも重なり合う様態のなかに身を置いて教育学研究に従事してきたものにとって、「戦後教育学」と一括して非難するようなアプローチには、学問の発展の契機を探求しようとする真面目な姿勢を感じることが出来なかった〉(第1部「あとがき」より)
【収録】
第1部 戦後教育学批判の批判的考察
第2部 「国民の教育権」擁護論の批判的考察
●好評既刊 同時代社=日日教育文庫
『新しいタイプの公立学校』
黒崎 勲/著 定価:本体2800円+税
『多元化社会の公教育』
日本教育行政学会37回大会実行委/編 定価:本体2400円+税
『デュルケムと現代教育』
ウォルフォード+ピカリング/編著 黒崎 勲+清田夏代/訳
定価:本体3900円+税
『共通の土台を求めて』
デイヴィド・タイヤック/著 黒崎 勲+清田夏代/訳
定価:本体2800円+税
『〈増補版〉教育の政治経済学』
黒崎 勲/著 定価:本体3800円+税
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2009年8月発行
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『戸坂潤と〈昭和イデオロギー〉』
津田雅夫/著(岐阜大学教授)
A5上製 308頁 定価(本体3500円+税)
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「ここには、戸坂潤や三木清や小林秀雄、さらには西田幾多郎や和辻哲郎といった人物が登場する。彼らに対して、たしかに私は絶対的意味で中立ではない。それぞれに対する個人的な「思い入れ」はある。しかしながら、むしろ私が共感するのは、彼らの織り成す<論議世界>そのものである。したがって、「思い入れ」に関わる私の評価は、「文学」と「哲学」、「科学」と「技術」、「常識」と「モラル」、「観念論」と「唯物論」、等々のカテゴリーのどこに重点を置くのかで、万華鏡のように変化する。そして、その万華鏡の世界を忠実に映し出してみたいというのが、私の願望なのである」(「あとがき」より)
【主な内容】
「ものの思想」―序に代えて
第一部 戸坂潤と<昭和イデオロギー>の成立
第1章 大衆論と『日本イデオロギー論』―「思想としての文学」―
第2章 「レトリック」と「科学的なモラル」
第3章 京都学派と戸坂潤
第4章 「文学」と「哲学」
第5章 小林秀雄と<昭和イデオロギー>
第二部 <昭和イデオロギー>の構想
第6章 「弁証法」をめぐる諸問題
第7章 「批判」の成立―<無>の反転―
第8章 「もの」と「直観」
第三部 思想伝統と風土論
第9章 宗教批判の伝統
第10章 風土論の背景―その思想的明暗に寄せて
第11章 『風土』の成立―講義草案「国民性の考察」の検討
関連図書『遺産としての三木清』
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2009年7月発行
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『「日本は支那をみくびりたり」
――日中戦争とは何だったのか』
纐纈 厚/著
四六判上製 192頁 定価(本体1900円+税)
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「日本は支那をみくびりたり」(昭和天皇)――日中戦争突入後に発せられた天皇の悔いは、対中国認識の誤りの原点であった。
過去を隠蔽する国家、過去を忘却しようとする国民――日中間に潜在する歴史認識の乖離を埋める。
【主な内容】
序 章 忌避される戦争の総括
第一章 日中戦争とは何だったのか
第二章 日本人は中国をどう見てきたか
第三章 日本は誰に「敗北」したのか
第四章 日本は中国に「敗北」し、アメリカに「降伏」した
●纐纈厚(こうけつ・あつし)
1951年岐阜県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。山口大学人文学部教授、政治学博士。遼寧師範大学客員教授、韓国平和統一研究所海外研究員。
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ゆっくり、ゆったり、ゆたかに生きる。
2009年9月発行
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『スローライフ・スローメディシン
――医療の基本は自然治癒力』
川上立太郎+尊厳生の会/編著
四六上製 240頁 定価(本体1500円+税)
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患者のもっている「治癒力」を信じたい――
「医原病」(医療行為が原因の疾患)をふせぐ道。
【主な内容】
第一章 緊急事態、日本の医療(尊厳生の会)
第二章 患者のためだけを考えた医療(川上立太郎)
第三章 医療の基本は自然治癒力
産業医の視点から(黒沢純夫)
法律家の視点から(吉川孝三郎+佐竹俊之)
歯科医の視点から(根間英人+泉邦彦)
薬剤師の視点から(大石暢子)
鍼灸師の視点から(石崎卓)
美容外科医の視点から(平賀義雄+西山真一郎)
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2009年8月発行
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『越境としての古代 7』
越境の会/編
A5並製 192頁 定価(本体1500円+税)
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古代史研究家による「越境の会」の共同労作最新刊
「大和を疑うことなく、性懲りもなく大和の土坪に一切を取り込む官学やマスコミは、いわゆる天皇陵をはじめとする陵墓参考地の発掘なしに行わざるを得ぬ歴史学の無念さから全く遠い。そのため周辺鑑定尺度をもってする考古学が、古墳本体の年代と一致するかの幻想を振りまくが、的はずれの恐れもなきにしもあらずである。それは持統紀で物部氏をはじめとする一八氏族の墓記提出命令を、後の天皇陵比定の伏線としてあったことを疑わない鈍感さとパラレルである」(「編集後記」より)
【好評既刊 同時代社古代史関連書】
●『越境としての古代』 越境の会/編 定価1600円+税
市民による古代史研究運動が生み出した労作
●『越境としての古代2』 越境の会/編 定価1600円+税
古代史を反転させる越境戦の持続的展開
●『越境としての古代3』 越境の会/編 定価1900円+税
越境世界からの万華鏡的報告集
●『越境としての古代4』 越境の会/編 定価2500円+税
大和から疑う古代史の知的転換の提起
●『越境としての古代5』 越境の会/編 定価1800円+税
記紀天皇制史観を覆す試み
●『越境としての古代6』 越境の会/編 定価1600円+税
偽書を含めての歴史学の再検討の提起
●『古代史論文集「倭国」とは何か』
「倭国」を徹底して研究する―九州古代史の会/編 定価1600円+税
●『「磐井の乱」とは何か―九州王朝多元説を追う』
「倭国」を徹底して研究する―九州古代史の会/編 定価1600円+税
北九州地域に並立した二つの王朝の権力闘争の側面から「磐井の乱」を再発掘しようとする試み
●『和姓に井真成を奪回せよ』 越境の会/編 定価952円+税
唐代の日本人・井真成の井氏を中国姓とする通説に対し、和姓に奪回する知的試み
●『豊前王朝―大和朝廷の前身』 大芝英雄著 定価1600円+税
大和朝廷の前身は豊前王朝にあったとする古代史観を覆す大展開の書
●『王権論の向こう側』 室伏志畔著 定価1600円+税
ユダヤ教、キリスト教の秘密から日本教としての天皇制の隠された秘密と淵源に迫る、待望の向こう側シリーズの第五弾
●『日本古代史の南船北馬』 室伏志畔著 定価1200円+税
日本古代史は南船系倭人と北馬系倭人の興亡史とする室伏幻想史学の到達点を示す論考
●『白村江の戦いと大東亜戦争―比較・敗戦後論』 室伏志畔著 定価600円+税
唐による倭国占領とアメリカによる日本占領を比較検討する、目から鱗の書。
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2008年8月発行
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『酔十夢』(全二巻)
手塚英男/著
四六上製 定価各(本体2800円+税)
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●第一巻収録作品
宵梅雨 藤棚の下でセツラーの清子が最後に歌った「ぐみの木」
薔薇雨 1960年6月、その夜国会南通用門で彼女は斃れた
くみ花 真夜覚めて「りんごの花」の歌うたふ 妻逝きて三月 冬の雨降る
双身樹 かつてK町セツルの理論家だった小森と20数年ぶりに再会した
●第二巻収録作品
微笑面 父のデスマスクは私に何を伝えようというのか
林檎風 「帝国大学出の学士様やい」とからかわれた新人公民館主事
音蔵碑 日露戦争で戦病死した音蔵と一緒に美し峰を仰ぎ見た
童子墓 本堂の階段に座って、十歳の兄は私を30年待った
犬居士 父子の葛藤。長男の深夜の友だった犬が死んだ
姉様坂 二人の幼子を連れ、姉は信州の我が家に戻ってきた
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2008年8月発行
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日本老民考シリーズ 第1話
『二人の竹取の翁』
手塚英男/著
定価(本体800円)
シリーズ全6話完結
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手塚さんの本、読むのが楽しみです。
発刊に期待します!
手塚さんの本が出る!
そんな計画を聞きつけた各地各方面の方々から
期待の声が寄せられました。
<期待の声>
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学校現場で現代の経済システムをどう教えるか?
2009年6月発行
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民主主義教育21 Vol.3
『現代資本主義は変わったか』
全国民主主義教育研究会/編
定価(本体2000円+税)
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【主な内容】
【1】経済の理論と現状分析
現代資本主義は変わったか 伊東光晴
グローバル化と金融危機 伊藤正直
雇用劣化その原因と課題は? 風間直樹
貧困と戦争 湯浅 誠
【2】経済教育の実践
───財政、労働、福祉、主権者を育てる
【3】法教育の展開
───法研究者・実務者との連携
●〈座談会〉 高校生意識調査
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2008年6月発行
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民主主義教育21 Vol.2
『立憲主義と法教育』
全国民主主義教育研究会/編
A5並製 定価(本体1500円+税)
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主権者を育てる民主主義教育のために〈民主主義教育21〉 刊行開始!
2007年5月発行
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民主主義教育21 Vol.1
『いま憲法教育を問う』
全国民主主義教育研究会/編
A5判 240頁 定価(本体1500円+税)
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<全国民主主義教育研究会HP>
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文学と思想を科学する雑誌
2008年7月発行
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『葦牙 ASHIKABI 35』
「葦牙」の会/編
A5 定価(本体1800円+税)
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【主な内容】
追悼特集◆加藤周一を偲ぶ
田口富久治・藤井 正・照井日出喜・山根 献
◆沖縄 ◆アメリカ
ASHIKABI-HP
http://www1.odn.ne.jp/ashikabi/
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2009年3月発行
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『権力を取らずに世界を変える』
ジョン・ホロウェイ/著
大窪一志・四茂野修/訳
四六判並製 560頁 定価(本体3000円+税)
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「本書は、世界中で行動を起こしている新しい世代にインスピレーションをあたえてきました。そして、社会変革の可能性について実りある議論を、いまも生み出しつづけています」マイケル・ハート(『〈帝国〉』共著者)
●権力を取って世界を変えようと思ってきた人々に――衝撃の書。
●革命が不可欠でありながら不可能と見える時代に――論争の書。
●英・独・仏・西語につづく日本語版ついに発刊!
「本書はA・ネグリとM・ハートによる『<帝国>』とならんで<自治運動>マルクス主義にとって鍵となる著作である」アレックス・カリニコス
「革命的な思想にとってきわめて力強く訴えかけてくるものがあります。すべての活動家、若い人たちにも年配の人たちにも、読むことを奨めます。……まったくすばらしい!」マイケル・レヴィ
「ホロウェイのこの著作は、挑戦的なもので、すべてにわたって正しい答えを求めています。けれど、同時に、その問いかけに答えるために必要な材料をこれほど提供してくれている本もないのではないかと思います」マルセル・ステッツラー
「この重要な意味をもった著作は、エルンスト・ブロッホ、ルカーチ、ゾーン=レーテル、ルービン、パシュカーニス、アドルノ、ホルクハイマーと同じ系譜を受け継ぎ、同じ水準に立っています」ヘラルド・アバロス
【ジョン・ホロウェイ】
社会学・哲学・政治学者。1947年、アイルランドのダブリンに生まれる。エディンバラ大学に学び、政治学で博士号を得る。同大学教授などを経て、現在はメキシコのプエブラ自治大学社会人文科学研究所教授。メキシコのサパティスタ運動、アルゼンチンのピケテーロス運動などの民衆運動に実践的・理論的に関与し、世界社会フォーラムで活躍。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートと並び称される反権力(アンチパワー)思想家。
【主な内容】
1叫び/2国家を越える?/3権力を越える?
4物神崇拝―痛ましいディレンマ/5物神崇拝と物神化
6反物神崇拝と批判/7科学的マルクス主義の伝統
8批判的・革命的主体/9反権力の物質的リアリティ
10 反権力の物質的リアリティと資本の危機/11 革命?
エピローグ 立ち向かいながら乗り越えていく運動
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【佐藤 優 氏 書評!】
●自由で平等なあたらしい社会をつくることは可能だ
「貧困、差別、抑圧を打破することで、人間の本来性を回復しようとする運動は昔からある。しかし、人間を解放しようとした革命は、例外なく政治弾圧を生みだした。ソ連の事例を見るならば、先進資本主義国の大多数の人々にとって、社会主義よりも資本主義の方がずっとましだ。ソ連型社会主義を批判した新左翼も自己絶対化の傾向が強く、内ゲバを起こしたりしたので、人々の共感を得ることができなかった。
ホロウエイは、過去の社会主義の欠陥が権力を取って、世の中を変えようとしたところにあると考える。そして、全く別の、身の回りの社会から変革を考える。<私たちは資本主義の支配の裂け目から出発します。あらゆるところに遍在しているノー、拒絶、不服従、立ち向かいながら乗り越えていこうとして自己を投影していく営みから出発するのです>(425頁)。目に見える具体的な人間の助け合いを強調するホロウエイの思想は現下日本の閉塞状況を突破する力をもつ」(「ダ・ヴィンチ」2009年7月号)
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2009年3月発行
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『新版 相互扶助論』
ピョートル・クロポトキン/著 大杉 栄/訳
【解説】大窪一志 【現代語訳】同時代社編集部
四六判並製 336頁 定価(本体3000円+税)
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〈個の自由と助け合いは対立しない。アナキズムの深遠「一人はみんなのために、みんなは一人のために」の理想をもう一度〉【推薦】斎藤貴男氏(ジャーナリスト)
新自由主義と自己責任論の残した無惨な破局のあとに、「相互扶助」は人間と社会の再生をかけたキーワードにちがいない。20世紀初頭に誕生した名著は、この時代だからこそ切実に求められている。
「クロポトキンは、ダーウィンの影響を受けた〈進化論〉者の一人であったが、その内容において、適者生存の原理、生物界の不断の闘争と生存競争の法則をつよく批判した。そして、これに対置して〈相互扶助〉の原理を〈進化〉の〈一要素〉とした。〈相互扶助〉の原理を受け入れ、引き継いだ〈種〉のみが自らを進歩させ、〈進化〉し、自らを維持することができたのであると。今から百年前の検証作業ではあるが、その展開は滔々と流れる大河の流れのごとく、読む者を飽きさせない」(「発刊にあたって」より)
【主な内容】
序 論
第一章 動物の相互扶助
第二章 動物の相互扶助(続)
第三章 蒙昧人の相互扶助
第四章 野蛮人の相互扶助
第五章 中世都市の相互扶助
第六章 中世都市の相互扶助(続)
第七章 近代社会の相互扶助
第八章 近代社会の相互扶助(続)
結 論
<解説>甦れ、相互扶助(大窪一志)
「旧版」の書評
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2009年3月発行
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『貧困社会と若者―僕の「青いノート」
市村聖治/著(前・日本青年団協議会事務局長)
A5判並製 224頁 定価(本体1800円+税)
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若者が生きにくい時代、
希望はどうしたら拓けるか。
青年団活動を通して見えてきた可能性。
「本書は、青年たちとの出会いのなかから自己形成した著者の、感謝と連帯の至情の書である」谷貝 忍(日本大学教授)
【主な内容】
第1章 若者が生きにくい時代
1 若者に押し寄せる貧困
2 若者を取り巻く課題
第2章 若者たちの主体的な学びと運動のあゆみ
1「青年期」とは
2 戦前の若者たちの動き
3 戦後の若者たちのうごき
第3章 新しい時代を拓く知恵
1 共生のための学びの場
2 新しい家族・地域の創造と若者の役割
3 人間らしい労働と生命を大切にする科学へ
4 もうひとつの世界は可能か!?
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2008年12月発行
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『父ゲバラとともに、勝利の日まで
―アレイダ・ゲバラの2週間』
星野弥生/編著・訳
四六判並製 280頁 定価(本体1800円+税)
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「世界の苦痛に敏感であってほしい」
父ゲバラは若者に語りかけました―。
●戸井十月(作家)
何より前に、他人の痛みがわかる人間であれと言い遺した、ゲバラ。
その娘、アレイダは、父の意志を体現するように強くて、包容力に満ちた女性だった。
【主な内容】
第一部 アレイダ・ゲバラ講演録
第1 話 「ティオ、パパと何を話したの?」(JICA地球ひろば)
第2 話 私たちには、歌い、踊り、笑い、愛する時間がある
対談 アレイダ×辻信一(JICA地球ひろば)
第3 話 尊厳のある平和のために(明治大学)
第4 話 子どもたちは愛されていることを知っている
対談 アレイダ×阿部知子(明治大学)
第5 話 キューバの医療制度と国際連帯(神戸・大阪・佐久)
第6 話 キューバの生きる道は自分で決める(京大会館)
第7 話 「ぼくの敵にも白い薔薇をあげよう」(大阪)
第8 話 世界の苦痛に敏感であってほしい(広島市立大学)
第9 話 アレイダ、社会主義を語る(広島市立大学)
第10話 日本のみなさん、ありがとう(議員会館)
第二部 アレイダ・ゲバラさんの2週間 (星野弥生)
1 アレイダさん招聘経過
2 アレイダ日誌
3 アレイダさんと出会うまで
「二週間、彼女とほとんど一緒にべったりと時をともにし、かたわらで朗々とした彼女のスペイン語を聞いた。ときに腕を振り上げて響き渡るアジテーションのような力強い言葉を聞きながら、ああ、もったいない、ここに来ていない人にもなんとか聴いてほしい、と何度思ったことだろうか」(「あとがき」星野弥生)
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2009年1月発行
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『異端派生協の逆襲
―生協は格差社会の共犯者か』
下山 保(パルシステム初代理事長)/著
四六判上製 256頁 定価(本体1800円+税)
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「今生協には新たな問題が立ちはだかっている。格差社会の中で、生協の役割が機能せず疑問を持たれていることだ。否むしろ格差社会に同調しその一翼を担っている状態にあることだ。私はそれを〈格差社会の共犯者〉現象と呼んでいる。なぜなら生協のほとんどの組合員は中流層に限られ、生活困窮者は生協を利用できないからだ。生協は貧乏人を排除している実態にある。生協は、格差の共犯者たる位置から自己改革をしなければならない。……本書による生協観は、これまで誰も指摘しなかったことであり、またわかってはいても言われなかったことである。生協人を自負する方々には聞きたくないことを書いた」(下山保「はじめに」より)
【主な内容】
プロローグ どうした生協
ギョーザ問題から見る/信頼関係の喪失/生協は格差社会の共犯者か/情という資本/「D」トップ/マイナスは力
1 落ちこぼれ生協
共産党―ブント―社会党―生協/自治会で生協設立/地に足がついた/運動と経営の対立/暴力生協/清貧の癒着/チューケイ(中計)という怪物/失敗した連帯/消滅の危機/負け惜しみ/こだわりつづけた/出資金自動積立
2 「ダメ生協」の逆襲
「わがまま」の連帯/近代化への立ち遅れ/スモール・イズ・ビューティフル/「近未来のための提言」/お百度参り/路線論争/政経分離/事業連合法人化/みにくいアヒルの子/個配事業で大化け
3 異端のDNA
マイナスのプラス化/プラスのマイナス化/多様性の共存/個の時代のはじまり/細胞幻想の抵抗/トップの世代交代/トップの仕事/パートナーシップ
4 新しい協同のかたち
二一世紀の生協像を求めて/格差是正型生協/「もったいない」が生きてくる/救済から相互扶助へ/「購買マーケット」と「販売システム」/生協の最大資源は組合員/生協インフラの社会的開放/二〇〇〇万組合員連帯
エピローグ 波風よ、立て
正しいものは一つではない/マイナスの価値/左翼の墓碑銘/乱れの組織文化へ
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2008年11月発行
気鋭のジャーナリストによる書評集
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『カナリアが沈黙するまえに
―斎藤貴男書評選集2004-2008』
斎藤貴男/著
四六判並製 304頁 定価(本体1800円+税)
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憤怒の貧困砂漠を行く。
そこで出会った200冊。
監視・偽装・崩壊・堕落・追従・卑劣……
いっさいを突き抜ける途を探れ!
〈カナリアという鳥は敏感なので、昔から炭鉱の毒ガス検知などに利用されてきた。……本書が取り上げた論考やノンフィクション、小説作品などはどれも私たちの未来にとって重要な警鐘を乱打しているものであり、こうした刊行物が万が一にも絶やされてしまわないうちに、議論を尽くし、改善に向けた行動を起こそうではないか、という意味を込めている〉(「あとがき」より)
【主な内容】
はしがき 今、五味川純平を読む意味
第一章 アメリカに呑みこまれる世界
第二章 憤怒の貧困砂漠を行く
第三章 監視者たちを監視せよ
第四章 自画像を描けないマスメディアのおごり
第五章 人間は息をする財布か―企業社会の倫理
第六章 共鳴する「不服従」の精神
第七章 戦乱のアジアに見る―戦争と人間
あとがき
書名索引
編・著者索引
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2008年11月発行
葛西・公安警察ブロックの正体を暴く!
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『JRの「ドン」葛西の野望を警戒せよ!
―求められる労働運動の対抗戦略』
樋口篤三/著
ブックレット 96頁 定価(本体510円+税)
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〈私は本書でJRのあらたな「ドン」葛西の野望の一端を明らかにしたつもりである。その「証拠」となる資料も可能なかぎり収録した。ぜひ目を通してほしい。その上で野望を挫く途を読者とともに考えていきたいと思う。……JR労働者たちの要求に基づく闘いと団結の輪を拡げていくように、私たちがそれを支援していくことだろう〉(「結び」より)
決定的資料完全収録
資料1 「佐藤正男オーラルヒストリー」より
資料2 衆議院国土交通委員会議事録より
資料3 警察庁と警視庁による「JR総連=革マル」説流布の構造
資料4 西岡研介陳述書(全文)
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2008年12月発行
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シリーズ:斃れざる人びと1
『ローザ・ルクセンブルク』
高根英博/著
A5判 120頁 定価(本体1300円+税)
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ローザとは誰か!
反戦・革命とは何か…
そして世界の連帯とは?
ローザ・ルクセンブルクの一生をドタバタギャグマンガで駆けめぐる!
推薦◆伊藤成彦氏(ローザ・ルクセンブルク国際協会代表・中央大学名誉教授)
「私が高根さんのローザ・ルクセンブルクをユニーク・マンガと呼ぶのは、ローザ・ルクセンブルクの優しさと鋭さという両面からなる独特な雰囲気を表しているからです。そういうマンガが日本で出版されるということは、未来の社会主義に通じる芽が日本から芽生える可能性を示すこととして、楽しく、嬉しいことではないでしょうか。だから私は、高根さんのユニーク・マンガ・ローザ・ルクセンブルクを推します」
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2008年10月発行
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『「名ばかり店長」「名ばかり労組」じゃたまらない』
「すかいらーく」「マクドナルド」「JOMO系GS」の罪と罰
――過労死・労災の実態と闘い
過労死をなくそう!龍基金/編
〈龍基金〉 中島晴香・須田光照
〈対 談〉 雨宮処凛×佐高信
〈寄 稿〉 石川源嗣(全国一般東京東部労組副委員長)
五十嵐 仁(大原社会問題研究所所長)
ブックレット 80頁 定価(476円+税)
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本書は、2004年8月、過労死によって亡くなられた当時〈すかいらーく〉店長であった中島富雄さんの意志を継いだ妻の晴香さんが中心となって設立された「過労死をなくそう! 龍基金」によって編纂・企画されたものです。全国一般東京東部労組も協力しました。
「名ばかり店長(管理職)」という言葉の説明はもはや不要でありましょう。これほどまで社会的認知が広がったのは、労働運動の成果であろうと思います。
しかし、先日(9月9日)の厚生労働省が出した通達に見られるように政財界は「労働時間の規制緩和」をあきらめていません。
今、この時こそ「名ばかり店長(管理職)」の問題をますます世に問うていかなくてならないと考えました。一人でも多くの方に手にとってもらいたいと切に願っております。
また、本書では「名ばかり労働組合」という存在についても踏み込んでいます。労働組合とは何のために、誰のためにあるのか提起しました。
【主な内容】
序 章 「名ばかり店長」と「名ばかり労組」
第一章 夫は龍のように生きたかった―「龍基金」はどうしてできたか
第二章 死なないで、店長! 道は拓ける
JOMO系GSと「すかいらーく」で起きた過労死・被災事件
夫はくも膜下出血、一命をとりとめたが(JOMO系GS)
―― 橋 美智代さん
「すかいらーく」は息子に謝罪を ―― 前沢笑美子さん
私は「名ばかり管理職」―現役店長(マクドナルド)の陳述書
―― 高野 廣志さん
第三章 「名ばかり労働組合」って何?
「強い店長」求める企業内労組の罪
どんな労働組合でも、いいわけではない
「名ばかり労組」にならないために
第四章 過労死ノー! 生きさせろ 対談 雨宮処凛×佐高信
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2008年10月発行
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『疾駆の記――国労時代とその後』
牧野文夫/著
四六判 272頁 定価(本体2000円+税)
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1960年代初頭、国労本部青年部長として活動し、その後、実業界に転進――。
「アカい社長」とよばれた著者によるもう一つの「革同」史。
〈私は一九五〇年代半ばに国労運動に参加して以来、国労人生を全うする決意でいた。そこに自分の全人生を賭けていた。ところがいくつかの事件を契機に、その志は挫折を余儀なくされた。それからの私は、事業家としての人生を歩み、さらに今、有機農業を営んでいる。この紆余曲折の中に、いったいどんな人生があったのか。そしてその紆余曲折の人生に、どんな未来への運動イメージが浮かび上がり、沸きあがってくるのか――語ってみることにしよう。本書は、必ずしもこれまで十分に語られることのなかった国労活動家の人生の軌跡である。そのことを通して、「戦後」という時代の一側面を浮かび上がらせ、そして閉塞する現代を撃ちたいと願っている。かつての仲間たち、そして私たちの志を受け継いでいる若者たちへの「対話」のためのメッセージだ〉(「プロローグ」より)
【主な内容】
第一章 生い立ち
第二章 国労運動と革同・共産党
第三章 安保闘争の嵐と国労本部青年部長の日々
第四章 決別への道程―運命の四・八声明
第五章 事業家として生きる
補 章 革同――複数の焦点
第六章 西へ、東へ――事業の展開
第七章 国鉄分割民営化
第八章 有機農業への道―生命の根本へ
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シリーズ〈歴史教科書の常識をくつがえす〉最新刊
2008年8月発行
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『徹底検証「新しい歴史教科書」第3巻中 近世編2』
川瀬健一/著
A5判 416頁 定価(本体3200円+税)
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「本書が扱った時代は、江戸時代中期・将軍の代で言うと、4代家綱から10代家治の時代である。
貨幣経済が全国を覆い、武家は米価低落で生活が窮迫し、百姓は商品生産農業への移行で没落の危険を孕む中、生活防衛・既得権防衛のために村共同体の自治を強化し、武家による年貢増徴を阻止した時代。このため社会の変化に対応してどのような新たな統治機構を確立するのかについて儒学者を中心として武家階級が様々な試行錯誤を繰り返すと共に、百姓・町人の中からも、新たな社会・国家に関する構想がつくりだされ始めた時代である。要するに、商人が経済を把握する中で、諸階級の利害衝突が激化し、明治維新による統一国家建設と市民社会形成が内的に準備され始めた時代の政治・経済・社会・文化が、本書が取り扱うテーマである」(「はじめに」より)
〈シリーズ:歴史教科書の常識をくつがえす〉
徹底検証「新しい歴史教科書」 川瀬健一/著
東アジア・境界域・天皇制・女性史・社会史の視点から
●好評既刊●
第1巻 古代編 定価(本体3000円+税)
「大和朝廷」「万世一系」という虚構の背後に姿を現した日本古代史の実像
第2巻 中世編 定価(本体3200円+税)
東アジア史・中世王権論の視点から光をあてたとき、中世日本のもう一つの姿が甦る。
第3巻上 近世編1 定価(本体3900円+税)
幕府=封建的絶対権力、鎖国体制=世界と切り離された自給自足社会という虚構の背後に姿を現した日本近代史の実像。
第3巻中 近世編2 定価(本体3200円+税)
江戸中期の検討で明治維新による統一国家建設・市民社会形成を内的に準備した時代の実像が浮かび上がる。
以下、順次刊行予定
第3巻下 近世編3
第4巻上 近代編1
第4巻中 近代編2
第4巻下 近代編3
第5巻上 現代編1
第5巻下 現代編2
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2008年7月発行
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『「在日」との対話――在日朝鮮人は日本人になるべきか』
玄善允/著
四六版上製 240頁 定価(本体2000円+税)
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自己との対話、他者との対話を重ねながら、
「在日」の心のカタチをさぐる。
「帰化=幸福」論(関川夏央)の先に何がある?
【主な内容】
第一章 「在日小説」なるものについて
第二章 関川夏央の「在日小説」なるもの
第三章 李良枝の『由煕』評価をめぐって
第四章 在日朝鮮人は「在日文学」を読まないという説について
第五章 在日朝鮮人は日本人になるべきか
第六章 偉くなった物書き、あるいは民族主義について
第七章 「在日」内部へ
第八章 帰化
◎同時代社 玄善允の本◎
『「在日」の言葉』
在日朝鮮人として育った著者が、その後出会った骨肉の言葉。その一つひとつに、町かどの人々の意志を見、息づかいを聞く。「ザイニチ」「在日」「在日コリアン」と揺らぐ呼称の隙間に見えるものは何だろう? 定価(本体2000円+税)
『大学はバイ菌の住処か?』
大学には、ジョウキン(常勤)とヒジョウキン(非常勤)が棲んでいる! 大学の「日陰者」の愚痴、心情を通して、大学に生きている人間たちの姿を描くこと、それが本書のすべてである。 定価(本体1600円+税)
『マイノリティ・レポート――「在日」だから見える?』
「人権問題への議論回避的な対応など〈草の根保守主義〉を支える諸現象を淡々と内省的に記録する」(北海道新聞書評) 定価(本体1200円+税)
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2008年6月発行
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『社会運動の仁義・道徳――人間いかに生きるべきか』
樋口篤三/著
四六判並製 240頁 定価(本体1500円+税)
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「道徳の崩壊」の中に現代の危機を見る著者が、苦難に満ちた半生を振り返り、自分の「正義」ばかりをふりかざす狭量な左翼・社会運動に、同様の病根がありはしないか、と指摘する。
「ゲバラは道徳の巨人」(カストロ)としたキューバ革命から学ぶものは何か。
渾身の力を込めて、人間の生き方としての〈仁義・道徳〉を語り、論じつくした。
――鈴木邦男氏との迫力対談「甦れ!西郷精神」公開。
――資料「平等のラディカルな倫理のために」(アダモフスキー)収録
【主な内容】
はじめに――本書の初心
第一部 私の原点
第一章 六〇年の見果てぬ夢
第二章 社会運動の視点
第二部 社会運動における道徳(モラル)
第一章 日本社会における道徳の崩壊
第二章 滅びの中から生まれる新たな道徳(モラル)社会
第三部 甦れ! 西郷精神(対談・樋口篤三×鈴木邦男)
第四部 「ゲバラは道徳の巨人」(カストロ)
資料編 平等のラディカルな倫理のために(E・アダモフスキー)
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2008年4月発行
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『松崎明秘録』
著者:松崎明(元・動労委員長/元・JR東労組会長)
聞き手:宮崎学
四六判並製 定価(本体1400円+税)
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《で、ホントのところはどうなんだ?》
松崎明は組合運動指導者としては「多作」の人である。その中で本人は、何度も自分が「革マルではない」と言い、国鉄改革では「労働者の生活を守るために」闘ったと主張している。だが、そんなことは、ぜーんぶ「欺瞞」であり「裏切り」だとする声が収まる気配はない。で、ホントのところはどうなんだ? 宮崎学が突撃インタビューを試みた。
以下はその一端である。
………………
《宮崎》僕は「反スタ」を言ったところが一番スタになっているじゃないかと、どうしても思えるんですね。まだ共産党のほうが、スタの度合いでいえば緩いんじゃないかというぐらいに思える(笑)。なぜそうなっちゃうんだろうか。
《松崎》たしかに革マルは、スターリン主義を批判しながら、自分たちがスターリン主義と同じものになっていってしまった、と言えると思いますね。スターリンだってね、自分でスターリン主義者だと思ってなかったんだ。革マルだってね、テメエがスターリン主義だと思ってねえんだと。だいたいそういうもんなんだ。
………………
《松崎》「俺は分派を創る」って言ったんですよね。革マルの中に分派をつくって、俺は俺で勝手にやる、なんてことを言って。……そうしてしばらくすると、黒田寛一さんの指令がやってくる。「あれはマズかったよ」と。こっそりと詫びを入れてくるわけですよ。ほんとは、俺に対する攻撃も黒田さんがやらせてるんですよ。私に言わせれば、トップが知らないで私に対して何かできるわけがないんですからね。
………………
《宮崎》その本多延嘉が一九七五年に革マル派に襲撃されて殺害された。あの事件のときに松崎さんは正直な気持ちとしてはどういうふうに思われたんですか。
《松崎》うーん。ヤバイなと思ったね。要するにあの頃革マルサイドが言ってたのは、あっちはこっちをやる計画を立てて実行に移そうとしているから、だからこっちからやらなければならない、とこういうような話なんですよ。……ただね、一九六九年に大江君という動労青年部長が日比谷の野外音楽堂で、中核にリンチされたことがあるんですよ。それで入院してね、そのときにね、もし彼が死んだら、俺は日本刀ぶら下げて行ってあいつらをぶった斬ってやるってね、周りに言った。ほんとにそう思っていました。
インタビューは二人がくたくたになるまで続き、記録は膨大な分量となった。終わってみての編集者としての感想。ここには「すべて」が語られているとは思わない。しかし、ここに語られていることは、おそらく「ホント」のことだろう。少なくとも、松崎明の主観の世界としては。つまり、松崎は「本気」だったのだ。その「本気」から読者が何を洞察するか。これは別の問題である。(同時代社・川上徹)
第一部 革命と党を語る
第二部 労働者と組合運動を語る
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2007年12月発行
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『ザ・レイプ・オブ・南京
第二次世界大戦の忘れられたホロコースト』
アイリス・チャン/著 巫 召鴻/訳
四六判並製 定価(本体2000円+税)
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同時発売
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『「ザ・レイプ・オブ・南京」を読む』
巫 召鴻/著 山田正行/解説
四六判並製 定価(本体1500円+税)
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南京大虐殺70周年―。
●10年前、全米ベストセラーとなり、以降、邦訳版が出版されていないにもかかわらず、<論争>と<糾弾>の対象でありつづけた不思議な書。
●日本国内の「まぼろし」派からは<空前の偽書>とされ、「歴史事実」派からは敢えて<無視>されてきた問題の書。
●沈黙の壁を破って「完全翻訳版」ついに発刊!
弊社はこの度「南京事件」70周年の年にあたり、1997年、米国で出版されたアイリス・チャン女史による THE RAPE OF NANKING の邦訳版(『ザ・レイプ・オブ・南京』巫召鴻/訳)を発行致しました。また、併せてその姉妹編として『「ザ・レイプ・オブ・南京」を読む』を同時発行しました。本書は、訳者による「訳注」と山田正行氏による「解説」、及び「資料」から成っているもので、日本人読者のために編集された、原著のための一つの「案内書」となっています。
THE RAPE OF NANKING はアメリカで発行されるとともに大反響を呼びベストセラーとなりました。ところが、日本ではさまざまな不幸な事情が重なり、邦訳版が発行されないまま10年の歳月が経過しました。原著には、アイリス・チャンによる歴史的事実に対する誤認や勘違いなどが含まれているとされています。批判的論者は、それらの「欠陥」を並べ立て、本書全体が「偽書」であり、さらにはあたかも「南京大虐殺」は「まぼろし」であったとする言説の根拠にしている観さえあるようです。こうした言説は、良心的な研究にも少なからぬ影響を与えているように思われます。
こうした状況は、原著の邦訳版が発行されていない事情のもとで起こったことは明らかです。そこで、弊社は言論人の一人として、とりあえず原著を「ありのまま」の姿で読者に提供しようと考えました。おそらく読者は、批判的論者によって歪曲され、あえて無視されてきたアイリス・チャンの全貌と出会うことができるだろうと考えます。判断はその上でのことなのです。私たちが危惧するのは、「自主規制」によってアイリス・チャンの言論自体を封殺してしまうことであります。賛成であろうと反対であろうと、「私はあなたがそれを言う権利を断固として護るだろう」とのヴォルテールの精神にみならって。全ての判断は読者に委ねられるべきであり、私たちはその機会を提供したいと考えたのです。
(同時代社編集部)
【梗概】
本書は、アイリス・チャンが祖父母から聞いた「南京体験」の遠い記憶を契機とし、その後、彼女自身による歴史的事実の調査・検証・研究を重ねた結果、この事件を「忘れられたホロコースト」として、世に問おうとしたものであった。アイリス・チャンは「序」で書いている。
「本書は、関連しているが別個の、二つの異なる非道を描いている。一つは、南京大虐殺そのものであり、日本人が敵国の首都で、どのように何十万人もの無辜の市民を殺害したかの実話である。もう一つはその隠蔽であり、中国人やアメリカ人の沈黙に勇気づけられた日本人がどのように人々の意識から大虐殺全体を消し去ろうと試み、その結果、歴史におけるその被害者の適切な位置を奪い取ってしまったかについての実話である」
ここでいう前者の非道について、本書は第一部で「南京への道」「六週間の暴虐」「南京の陥落」「六週間の恐怖」「南京安全区」の五章にわたり、時間の経過にそってつぶさに記録する。その実態は、まず日本軍兵士たちの証言、従軍記者の残した記録、裁判記録などをもとにした日本人の残した資料で明かされる。それは、日本の軍隊が何を行い、それをどのように行い、そしてなぜそれを行ったかの物語である。他方、中国人の立場からは、生き残った者たちの証言、残された記録などから、中国人自身の個々人の物語、敗北、絶望、裏切り、そして生残りの物語が浮き彫りにされる。日本では「虐殺者数」の問題が中心であるかのように議論されるが、著者は、暴虐の質の問題、暴虐の方法、形態についても重視して記録する。さらに非道の実態は、「国際安全区」にあって事態を目撃した少数の欧米人によっても記録された。彼らは身の危険を冒して、虐殺現場の中国市民の生命を救い、目前で行われている残虐行為を世界に向かって訴えた。中でも貴重な記録として、ナチ党員であったジョン・ラーベの「日記」を発掘したことはアイリス・チャンの功績であった。
もう一つの非道については、アイリス・チャンは「戦後期に、アメリカ人やヨーロッパ人が、かつて自国の同胞たちが虐殺現場から語ったことに対して示したご都合主義的な無関心」として第二部で論じ、第三部では、半世紀以上にわたって、南京大虐殺を人々の意識から遠ざけようとしてきたさまざまの言説・勢力を検証している。著者にとって、事件は「忘れられたホロコースト」なのである。なお、本書には原著が収録した43点の写真を全点収録してある。
【アイリス・チャン】(1968年3月28日〜2004年11月9日)
イリノイ大学でジャーナリズムの学位を取得。シカゴで記者として勤めた後に、ジョン・ホプキンス大学でライティング・セミナー・プログラムの大学院研究員、ジョン・T・およびキャサリン・D.マッカーサー財団の平和と国際協調プログラムの賞を受けている。
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【書評】
<「論座」2008年4月号>
<「まなぶ」2008年3月号>
<「ふぇみん」2008年2月15日号>
本書は、アメリカで発表されてから10年もの間、日本国内での「論争」と「糾弾」の対象でありながら出版されていなかった完全翻訳版だ。
著者は、単に虐殺された人数の正確さを求めることを意図していない。当時の日本や欧米の新聞、日本軍兵士や南京にいた外国人の手記、写真、聞き取りなどの膨大な資料から、南京での日本軍の強かん・虐殺の詳細な様子とその背景を明らかにする。中でも、同盟国ドイツのナチス党員のジョン・ラーベの膨大な手記を発見した著者は、「南京大虐殺を報じたのは連合国のメディアだから」で逃げようとする石原慎太郎を論破する。
著者の追及は、虐殺の事実を「あいまい」にした戦後の政治状況にも及ぶ。虐殺を生き延びた人々は冷戦構造下で事実を歪められ、ラーベの手記はナチ党員を理由に戦後表に出なかった。事実を知っていたことが明らかになった昭和天皇は免責されたままだ。
著者は、未来を見据えている。南京の教訓は現代のジェノサイド防止に生かされるべきだと。そして日本人の今後の指針にすべきだと。
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哲学者・三木清が残した<遺産>とは何か。
2008年3月発行
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『遺産としての三木清』
清 眞人、津田雅夫、亀山純生、室井美千博/著
A5判上製 定価(本体3800円+税)
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「遺産相続とは、遺産を受け入れるばかりでなく、それをほかの仕方で投げ直す(=再起動させる)ことである」(ジャック・デリダ)
【主な内容】
第一部 批判的思索者のアイデンティティ――三木清の場合
第二部 『哲学的人間学』と『構想力の論理』とのあいだ
第三部 三木「親鸞」論の意義と問題性
第四部 最後の三木清
三木清研究・参考文献目録
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佐藤優が縦横無尽に語り尽くす!
2007年10月発行
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『佐藤優 国家を斬る』
佐藤優/著=起訴休職外務事務官
コーディネーター:宮崎学=作家
四六判並製 定価(本体1143円+税)
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■「国家主義者」佐藤優が「国家」と闘う論理。
■「官僚階級」による収奪の構造を衝く。
■「左翼」との、少し分け入った対話。
【主な内容】
反権力自由主義者としての佐藤優/宮崎学
「国策捜査」と時代の「けじめ」/佐藤優
現代日本の官僚階級/佐藤優
対談 官僚階級の相貌/佐藤優・宮崎学
「強い国家というのは警察の力というものに頼らなくても国家が維持できるんです。検察が無理をするような国家というのは国家が内側から壊れているってことなんです。そのためにも社会から声を出して、彼らを助けてやらないといけない。検察や警察が無理をしないということが、究極的には彼らが長生きできる道にもなるわけですし、日本の国家に流れてきている血にもなると思うわけなんです」(本文より)
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【書評】
<「サンデー毎日」 2007年11月11日号>
<「日刊ゲンダイ」より>
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