『〈こころ〉に劇的、漢方薬』
益田総子著=内科・小児科医
四六判並製 250頁 定価(本体1600円+税)

こころとからだの危うい関係――。
職場や家族の人間関係で疲れ切った人たち。こころの悩みと格闘した28のケース。
心身を同時に癒す実用エッセー。

 この四、五年の変化で大きいのは、不眠、イライラなどの精神科っぽい相談がたくさん増えてきたことである。
 この本では、精神科領域の話を中心にしたいと思う。精神安定剤などの向神経剤だけでなく、漢方薬を一緒に使ったときの治り方はすっきりしていて、漢方薬を使えてよかったとつくづく思うほどである。
 いろいろな使い方を医者も患者も知ってほしいと思うし、具体的な話でしか漢方薬の使い方は説明しようがない。(はじめにより)



もくじ
<1>漢方薬の効き目、西洋薬の効き目
 漢方薬の変化、診療の変化/どっちがいいの?/患者の望み

<2>私って、「根性なし」? 柴胡桂枝乾姜湯の効く人たち
体力気力に不足あり/検査で異常はでないのに/不定愁訴がいっぱい/「慢性疲労症候群」の副産物/耳鳴り、めまいで満身創痍/きっかけは、「マタニティ・ブルー」

<3>中年からの「うつ病」 男の場合、女の場合
グリーン車で行こう!/怖い夢/無理なものは無理/アー、髪の毛が抜けていく/元気印のゆううつ/もっと、もっとがんばりたい/お母さんの顔/しっかり者でも、疲れます/

<4>傷つけられた人たちの「味方」 抑肝散加陳皮半夏の効く人たち
夫の浮気/こわーい兄嫁/義母からの電話/ドキドキ園長/本当に心配しているの?/嫉妬深い夫/娘の言葉がつきささる/木村君と「円形脱毛症」

<5>不安と心配のなかで 加味帰脾湯の効く人たち
「自己免疫」って一体なに?/原因のない病気/やっぱりガンにちがいない/「効きすぎ」がこわい/不安、不安、不安/かわいそうな犠牲者